ここから先は、私自身の体験やそこから感じたことを、正直に、そして、本音で書いています。
少々長くなりますが、ご興味のある方はぜひお読みになってください。
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私は10代から、うまくいかない人間関係、過食嘔吐に悩み、また、異常なまでに人の顔色を気にして常に人に怯えていたり、理由なく襲ってくる孤独感や自分の存在の無意味さを感じて苦しくなったり、生きる意味がわからないなど、心の闇に押しつぶされそうになりながら生きていました。出産後は、自分の意志とは裏腹に、かわいいはずの子供を怒鳴りつけてしまったり、時に手をあげてしまったり、激しい自己嫌悪に陥りながら過ごしました。自分なんて死んだ方がいいと思ったこともありました。離婚も経験しました。
そんな時、ヒプノセラピーを知って体験してみることにしました。
セッションでは、幼児期退行し、自分でも気づいていなかった小さい頃の感情を体験しました。それは、父親が母親にしていた暴力を見ていた時の、また、自分でも怒鳴られ殴られていた時の、自分でも知らなかった感情でした。出来事は覚えていたのですが、その時に本来感じていたはずの感情を、私は全く知りませんでした。
後になって、まともに感じるにはつら過ぎて押し殺してしまっていた感情が、潜在意識の中に今でも生々しく存在し、大人になった私の人生に大きな影響を与え、繰り返し訪れるつらいパターンを生み出していたことを知ります。
セラピーが終わった後は、自分の中からいらないものが出て行ったような感覚で、清々しく心が軽く、世界が違って見えました。これからすべてがうまくいくような、そんな気分でした。
そう思いました。
でも、その後、時間が経つにつれて、やっぱりつらくなりました。いやだ、苦しい、そう思うことは以前と変わりなくそこにあって、変わりたいと思っていた自分も全然変わっていなくて、こう思いました。
「あんな体験したから人生が変わったと思ったのに、
やっぱり何も変わってないじゃないか」
けれど、それから、たくさんのセラピーを体験し、自分でも提供する側となり、私はヒプノセラピーの本当の効果を知ることになります。
そして、ある日気づきました。
「なんか最近生きるのが楽になった気がする。
恵まれてる、幸せだ、ありがたい、って思うことが増えた気がする」
では、何が変わったのかと言うと、つらくなった時、自分で抜けていけるようになったこと。それが大きな変化でした。つらいこととの付き合い方が上手くなりました。苦しい状況と向き合う処方箋を手に入れた感じです。
シンプルに言うと、つらくなる考え方や生き方をしなくなったのです。
それがヒプノセラピーの効果です。
たとえば、人間関係でつらくなることは、多かれ少なかれ、誰にでもあると思いますが、そういう場合、セラピーを受ける前の私はまず相手を責めることから始めていました。
「なんでそういうこと言うの?なんでそういうことするの?
なんでこうしてくれないの?なんでわかってくれないの?
なんであなたはそうなの?」
あなたのそういうところがイヤなんだ!と、相手に変わることを強く望んでいました。結果、それがうまくいくことはありませんでした。
また、私もそうであったように、自分を責めることから入る人もいるでしょう。
「なんでこういうこと言っちゃうんだろう?
なんでこういうことしちゃうんだろう?
なんでこういうことできないんだろう?
なんで私はこうなの?」
と、自分に原因をひたすら探したりもします。またやってしまった、私ってこれだからダメなんだと。そして、相手を責めること、自分を責めることを、同時にしている場合もあります。それが入り交じってひとつになっています。
セラピーを受ける前は、こうしたことがあっても、ただ気持ちがおさまるのを待ったり、つらさを別のものでまぎらわしたり、埋めようとしたり、していました。時に、生活のために、なにもなかったかのように、それを感じないようにして過ごしていたこともありました。
でも、セラピーを重ねながら、だんだんそういった場所から抜けやすくなりました。
少なくとも、私の体験してきたセラピーは、過去のトラウマに出会っておいおい泣くだけのものではありません。そこには、どういうことがあると心にどういうことが起こって、そこで傷ついた人はどういうふうになるのかという学びがあり、その学びを深めることによって、自分を知ってゆくことができました。それすなわち自分の周りの人を知ってゆくことでもあり、自分だけでなく、他者への理解も生まれ、たくさんの気付きがありました。
それがヒプノセラピーの効果です。
そのおかげで、私は自分が置かれた状況を、つらい気持ちを抱えたままでも、眺める目を持てるようになりました。
昔、相手を責めて、なんとか相手を変えようとしたり、自分の思う通りにしてもらおうとしたり、逆に、自分を責めて、誰かに許してもらったり助けてもらったりするために自分を押し殺したりしました。また、問題の解決のすべてを他者にゆだねてしまい、それが叶わないと、心を閉ざしたりしていました。
今は、つらい感情が、相手のせいだけではなく、自分の心理反応だとわかっているので、相手や自分を責める場所から抜け出しやすくなりました。それだけでも、とても楽になっていきます。
もちろん、感情の生き物人間だから、カチンと来ることもありますし、こわくなることも、つらく悲しくなることも、傷つくこともあります。でも、感情の波が去っていったら、静かに自分の体験を振り返り、つらくなる考え方と生き方を、楽になる考え方と生き方に入れ替えるのです。
それができるようなります。それがヒプノセラピーの効果です。
でも、ここにつらつら書いてきたことは、ただの文字の羅列であり、机上の空論。だから読んだだけでは意味がさっぱりわからないと思う方もいるかもしれませんし、かつて私もそうでした。
私達は体験しないとわからない生き物。
「砂糖は甘い」と言われても、実際に口にしないと甘いということはわかりません。その味を自分で体験することで、初めて説明と味が一致し「砂糖は甘い」と理解します。セラピーも同じ。
セラピーとは体験そのもの。
生きて成長していくプロセスそのもの。
体験したからと言って翌日から人生が魔法のように変わるものではありませんが、
本来の姿で心地よく生きるために必要なことが、
体験を通して確実にあなたの中に積み重なっていきます。
人は「体験」によって何かを学びます。そして、人として成長し、その心が変化を引き起こします。なぜなら、それまでと違った視点で物事を捉えることができるようになったり、受け入れられるものが増えていったりするなど、心の反応が変わるからです。
すると、考え方が変わり、選択が変わり、行動が変わり、そこから今までと違った現実が生まれます。それが「変化」であり、ヒプノセラピーの効果です。
ヒプノセラピーをたった1、2回受けただけで、悩んでいたことが解決してパーフェクトな人生になるわけではありません。それは、ヒプノセラピーが魔法ではなく、ひとつの「体験」だからです。その「体験」を経て気づきや学びを経て成長した心が現実を変えていきます。
たとえば、子供が算数を学ぶ時、はじめは数の数え方から入り、足し算引き算、九九、かけ算割り算、分数、と、段階を経て学んでいきますね。小学校1年生に因数分解の問題を解けと言っても無理な話です。必要な基礎を勉強してからでないと解けません。学んだことを基礎にして次の高度なものを、またそこで学んだことを基礎にしてさらに高度なものを…その作業の繰り返し。
私達人間も同じ。算数や数学に置き換えれば、つらくならない生き方、心地よい生き方は、高度な問題です。そためには、算数の一桁の簡単な足し算や引き算から始めるように、ひとつひとつの小さな体験を積み重ねて、つらくない生き方、心地よい生き方ができるようになるために必要な「体験」を積み重ねることが何より大切なのです。それは人間的成長でもあります。
そして、その「体験」の質がよいものであればあるほど、成長のスピードは速まります。
そういう意味で、ヒプノセラピーは「普段の生活の中では体験することのできない体験」をするひとつの方法であると考えてみてください。
でも、癒しとか、気づきとか、与えるとか、許すとか、受け入れるとか、そんなもん言葉で読んだり聞いたりしても、できないから、どうしたらいいかわからないから、苦しい。すべてが必然だなんて思えない、そう考えたくもなることもあるでしょう。
そう考えながらでもいい、疑いながらでもいいんです、いつも今のあなたでいいんです、今の自分のまま、ぶつかって体験してみてください。苦しみは意味なく訪れているのではありません。必ず何かの意味があって体験しています。大切なのは、そこから何を学びどう成長するかです。そして、そんなことは後でわかればいいことであって、今は今のあなたのままぶつかって体験してみてください。
長い文章ですが、最後まで読んでくださってありがとうございました。感謝!
ここに書いてきたことは、これが正しいと主張するものではなく、私が体験から感じたことであり、賛同できる部分だけを受け取ってみてくださいね。
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